一般財団ハヤチネンダが「いのちを還す森」という里山型の樹木葬に近いものが新たに誕生しました。ここで注意したいのは、ハヤチネンダはその墓地を樹木葬墓地とは別のものであるとしている点です。
(注目のプロジェクト、特別に現地を見学させてもらいました。)
他の樹木葬に見られる、自然を恣意的に利用したものではなく、「いのちを還す森」は美しい森をそのまま墓地として利用する方法とのことで、その点が樹木葬とは異なるとしている理由だそうです。その森を守るために関係を続けていくことが自分の「終のすみか」として納得できるものになる、というコンセプトです。ドイツの森を墓地として利用するという発想に近いものがあります。
現地は手入れの届いた里山の一部で、木立が適度にあり、付近には清流がながれています。動植物、絶滅危惧種も多種類生息していて、いのちの聖域と呼べる環境でした。ハヤチネンダはアクロス福岡などを設計した世界的な景観デザイナーの田瀬理夫氏が役員であり、その田瀬氏の指導で慎重かつ細やかな管理をしているとのことです。
現地の林からすけて見える草原に、近所の馬主が放牧している馬たちがこちらを向いているのが見えて、正直なところ、これほど美しい森、墓地が日本にあることに感動を覚えました。機会があれば必ず見ておきたい埋葬プロジェクトです。
ハヤチネンダはこのプロジェクトの説明会を10月から定期的に開催するようです。
興味のある方はぜひチェックしてみてください。
*写真もハヤチネンダHPより引用
【プレスリリース】お墓を「買う」から「参加する」へ。自分が眠る風景をつくる新しい埋葬「いのちを還す森」が始まります。ハヤチネンダHPより
https://hayachinenda.org/news/009124.html