三重県で墓地の許可を得ていない「自然葬」がトラブルに

町内の90%を山林が占める三重県南部の大台町。自然葬によるトラブルは、川に沿って走る道路脇の斜面で起きていました。トラブルの火種は、木の根元に置かれた桶のようなもの。表面にむき出しになっているのは、火葬された”人の遺骨”です。
(中略)
自然葬だという遺骨は、上から土をかぶせておらず、「埋められた」状態ではありません。住職は「森のお墓」と銘打って遺骨を受け入れていますが、「墓地にはあたらない」と強調します。

なぜ山にむき出しの遺骨が?許可のない「自然葬」に住民が憤り “森のお墓”の実態に迫る(CBCテレビ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/83721ac5a6150c8c5b47aa58741ab754ea6035b6
(上記サイトから一部抜粋)

樹木葬が墓地選びの第一位になるようになり、全国的に樹木葬が増加しています。
様々な方法、名称で樹木葬が登場する一方で、このニュースのように混乱も生じているようです。
「亡くなった後は、自然に還りたい」という希望を叶えることができ、土に還ることのできる樹木葬は実はあまり多くはないのが実情です。

樹木葬入門でも、樹木葬を選ぶ時には、実際に見学して、自分の持つイメージ通りかどうかを判断することを何度もお勧めしてきましたが、今回の三重のお寺が手掛ける「自然葬」は、墓地の許可を取っていない場所で、「森のお墓いのちの森」と銘打って21万円にて遺骨の受け入れをしていたようで、地元住民とのトラブルに発展してしまったことは、容易に想像ができます。

今後も、様々な形態の樹木葬が増えていくと思いますが、お墓の永続性なども踏まえて選ぶことが大事でしょう。

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