樹木葬・散骨を選んだ芸能人・有名人一覧

生前予約できる樹木葬

樹木葬や散骨など、自然葬が広がりつつあります。芸能人・著名人で、樹木葬や散骨を選んだ人はいるのでしょうか。調べてみると意外と多いことが分かり、一覧にしてみました。

目次

立花隆(2021年逝去)

ジャーナリスト・評論家。「田中角栄研究」で頭角を表し、晩年は「知の巨人」として脳や宇宙の分野を分かりやすく解説し、メディアにも多く出演していた立花隆さん。2014年の文藝春秋のインタビューで、「遺体を他の材料と混ぜ、発酵させるなどしてコンポスト(堆肥)にして畑に撒く(中略)そうすれば他の動物と同じように、人間の肉体も自然に回帰できるというのです」と述べるなど、独自の死生観を持たれていました。

一方で、「コンポスト葬は、美学的かつ法的に難点があるから、妥協点としては樹木葬あたりがいいかなと思います。生命の大いなる環の中に入っていく感じがいい。」と、樹木葬を希望されていました。2021年亡くなられた後、希望通り、樹木葬で埋葬されたことが報道されましたが、どこの樹木葬かは公開されていないようです。

市原悦子(2019年逝去)

女優。「家政婦は見た!」などのテレビドラマで人気を得る。生前から樹木葬を希望され、千葉県の袖ケ浦にある真光寺の樹木葬を生前契約されました。逝去後、希望どおり、樹木葬に埋葬されたことが報道されました。

中島らも(2004年逝去)

作家。本人の遺志で、遺骨の一部は宝塚市(兵庫県)・雲雀丘にある自宅庭に撒かれ、残りは甥の操縦するセスナ機で大阪湾上空から散骨されました。

*現在では、自宅の庭など墓地以外の場所に、遺灰を撒くことを条例で禁止している自治体も多いので注意が必要です

石原慎太郎(2022年逝去)

作家・元東京都知事。弟の裕次郎さんが希望したと同じように、慎太郎さんも海洋散骨を希望されました。「気の合った仲間と一緒に俺の骨は海に戻してくれと言われていた」とは、息子の伸晃さんの談話です。希望通り、散骨式が2022年4月17日、ゆかりのある葉山の海で行われました。当日はヨット仲間の多くの船が出航し、亡き慎太郎さんを偲びました。

勝新太郎(1997年逝去)

俳優。妻、中村玉緒らの手によって生前大好きだった、ハワイの海に散骨されました。

横山やすし(1996年逝去)

漫才師。愛用のボートが係留されていた広島の宮島競艇場と厳島神社近くの海に散骨されました。

石原裕次郎(1987年逝去)

俳優・歌手。ゆかりのあった湘南の海に散骨したいと、兄の慎太郎さんが希望するも、死去当時、散骨が墓地埋葬法に照らして違法ではないかと議論になり断念。1991年、法務省が「節度をもって行う限り違法ではない」と見解を発表したことから遺灰の一部が相模湾に散骨されました。ちなみに、お墓は、横浜の総持寺にあります。

荒井注(2000年逝去)

コメディアン・俳優。ドリフターズのメンバーとして活躍した荒井注さんは、海が好きだった遺志により、オーストラリアのケアンズで散骨されました。

立川談志(2011年逝去)

落語家。生前から海への散骨を希望されていた立川談志さん。お墓は文京区にありますが、遺志を尊重して、遺骨の一部をハワイの海などに散骨されました。

梨本勝(2010年逝去)

芸能リポーター。海が大好きだった梨本さんの遺骨は、家族の手で東京湾に散骨がされました。

安岡力也(2012年逝去)

俳優。家族によってハワイの海に、散骨がされました。

番外編:八千草薫さん(2019年逝去)

生前から、千葉県長南町にある樹木葬「森の墓苑」の活動に賛同し、理事としても支援していた八千草さんですが、お墓は樹木葬ではなく、最愛の夫である谷口さんが眠る、湘南の墓に納骨されました。

こちらの記事も合わせて読みませんか?

東京・千葉・大阪の人気樹木葬をライターがレポート!

目次