自然保護団体によって運営されている樹木葬墓地「森の墓苑」
森の墓苑は、自然保護団体によって運営されている樹木葬墓地であり、自然再生の活動に賛同し、本物の自然の中で眠りたい方が対象となります。
墓地自体も実際の土砂採掘跡地が敷地となっていて、かつて開発で失われた森を50年かけて再び豊かな自然の森に戻すというコンセプトの樹木葬墓地です。
個別墓と合葬墓の2種類が用意されており、どちらも埋葬後の管理費は不要です。宗教は不問であり、全区画でペットと一緒に入ることができます。
宗教とは無関係の団体なので、供養の方法はご遺族の方が決められます。
森の墓苑の特筆すべき点としては、開苑から50年が経った2067年以降、樹木葬墓地の敷地が豊かな森に戻った時には入り口から参拝することになるということです。
このことからも自然再生を念頭に置いた樹木葬墓地であることがわかります。
住所 | 千葉県長生郡長南町市野々815-2 |
費用 | 個別墓/ひばり:65万円から、合葬墓/こなら:10.5万円から |
特徴 | 階段上の地形になっており、眺めの良い上の段の区画に行くにつれ、料金が上がるシステム |
かつて開発で失われた森を、50年かけて再び豊かな自然の森に戻す自然再生活動のための樹木葬墓地
森の墓苑は、公益財団法人日本生態系協会という自然保護団体によって運営されている樹木葬墓地です。
暮石の代わりに在来の木を植えて生物とともに育んでいくことにより、かつて開発で失われてしまった森をもう一度豊かな自然の森へと戻すというコンセプトで運営されています。自然再生の活動に賛同し、本物の自然の中で眠りたいという方が対象となります。
森の墓苑は房総丘陵の美しい里山にあり、渡り鳥のサシバやフクロウが子育てをしたり、近くの小川にはゲンジボタルも自生しているとのこと。
開発によって森の一部が失われてしまった場所に、墓石ではなく森の墓苑周囲に自生している在来種の苗木を植えて、野草とともに育てられます。
剪定など苗木の管理は最低限にとどめ、春にはヤマザクラが花を咲かせ、秋にはコナラのどんぐりがなる明るい林になります。
そして50年後には常緑のスダジイなどが成長し、房総丘陵の古くからの風景、濃い緑に輝く森になるでしょう。
眺めの良い上の区画へ行くにつれて、料金が上がるシステム
森の墓苑では、埋葬後はお骨が土に還るため、最後は自然に還ることが特徴です。埋葬される区画によって料金が変わるので、各区画は、階段状の三段の地形に配置されており、眺めの良い高い段へ行くにつれて料金が上がっていくシステムです。
区画に木が一本植樹できる個別墓では、面積約1.5㎡の区画に、直径30cm、深さ70cmの穴を掘り、遺骨は白布に包まれて埋葬されます。植樹する木は、この地域に自生する在来種を植樹します。
原則として1区画に2名まで入ることが可能です。
3名以上の場合、相談の上、対応可能な場合があるようです。
2区画分を使用して、より大きく育つ高木を植える高木区画も用意されており、この区画は原則4名まで入ることができます。こちらも4名以上の場合、相談の上、対応可能な場合があるようです。
高木区画では、同じ段の標準区画の料金の倍額となっています。最も安い個別墓「ひばり」の費用は65万円、最も眺めの良い個別墓「みそさざい」の費用は200万円です。
1名様用の合葬墓もあり、予め植樹されている1本のシンボルツリーを多くの方と共有する形となっています。
合葬墓の最安は30万円となっています。
個別墓、合葬墓どちらの区画も埋葬後の管理費は不要であり、宗教不問で入ることができます。
2067年以降、区画全体が森になったら、森の入り口から参拝する
花立てや供物台、記念物などの人工物は定められた場所でのみ設営でき、お参りが終われば持ち帰ることになります。
また、お供え物についても同様であり、野生の生き物を誘引する可能性があるため必ず持ち帰らなければいけません。
森の墓苑は、2067年以降、区画全体が自然豊かな森になった時には、森の入り口から参拝することになるが大きな特徴です。
将来的にはお参りは、各区画に対してではなく、森全体に対してお参りする形になるため、自身の区画にしっかり参拝したいという方には不向きな樹木葬墓地かもしれません。
森の墓苑の樹木葬を購入した方の口コミ・評判を集めてみました!
自然保護を目的とした樹林墓地
環境は抜群に良い。静かに眠れる感じはする。森になる時間が悠久に感じられる。
引用元:https://www.e-ohaka.com/
新しく開発されたので、今は綺麗。今後森にしていくので、森林保全業務が必要だろう
→森の墓苑は千葉県にある墓苑であり、その樹木葬は他の霊園にはないような非常に珍しいタイプのものです。
自然保護団体によって運営されている森の墓苑は土砂採掘跡をそのまま利用しており、かつての美しい自然を取り戻す事を目的とし運営されているため、墓苑の森づくりはまだ道半ばの状態にあるのです。
口コミの投稿者の方のように自然保護に共感された方や、これから年月を追う毎に美しく様変わりしていく墓苑の変化を楽しみたいという方には、森の墓苑は非常におすすめです。
墓地の紹介
森の墓苑
森の墓苑の樹木葬を紹介しましたが、個別墓にも魅力があります。自分好みの樹木を選ぶこともでき、低木で14種類、高木では7種類から選ぶことが出来ます。
住所:千葉県長生郡長南町市野々815-2
カーナビマップコード:130 283 484 *71
開苑時間:10:00-16:00
電話:0120-901-580 (09:00-18:00)
森の墓苑の樹木葬の詳細情報
概要
タイプ:里山型 個別・共同
アクセス:市原鶴舞ICから8km JR茂原駅から16.5km
駐車場完備
施設:見学、墓参は事前の予約(120-901-580)が必要。事前連絡なしの場合には閉門している場合もあるので注意。
費用
・個別 ひばり1人目65万円~、みそさざい200万円 2人目以降10万円(1区画最大2~4名。それ以上は要相談)
・共同 こなら1人30万円~りんどう40万円
生前契約の際にかかる費用:生前管理料4,800円~12,000円/一区画あたり・年間
※埋蔵指定者が存命の間のみ必要、その他契約時に保証金(預り金)が必要。
宗教:不問、永代供養なし
休日:開苑は平日+土日祝。平日は不定休あり。10時〜16時
ペット:飼い主と同一区画に埋葬可能(埋葬費2万円/1回につき)
全体の雰囲気
森の墓苑は土砂採掘跡地を自然に還すというコンセプトで作られた樹木葬墓地。公益財団法人の日本生態系協会が経営、運営するだけあって自然再生へのこだわりも相当なもの。植物のチョイスも在来自生種の種子からという徹底ぶりで、その分お値段も高め。
個別墓では、区画に木を植栽することもでき「樹木葬では自分のメモリアルツリーを植樹したい」という考えの人にはぴったりだ。2016年開苑なので今の時点ではまだ明るい草はらに木々が疎な状態。0.6haほどの土砂採掘跡地の名残をとどめる墓地の周囲は自然の森に囲まれていて、自然につつまれた静寂さもあり、とても落ち着いた空間。長期的には、区画全体は自然の森として管理される。
交通アクセス
最寄りのバス停(埴生沢、長南営業所)までは、無料のスタッフ送迎(要事前予約)あり。
現地説明会の際は、茂原駅から無料の送迎あり。墓参目的での利用も可能。
墓地の形状と目印
森の墓苑は、土砂採掘跡地を生かした環境で、埋葬のための人工的な地下施設はない。
区画の種類と面積は多様で、区画への植樹の有無や、眺めの良さなどで区分けされていて、自分にあったサイズ感、費用で選択できる。
個別墓では、高木を植えることのできる高木区画は2区画分を使用するために、標準区画の倍額となる点を注意したい。目印は木製のプレートで自然回帰へのこだわりが見える。
埋葬
森の墓苑では区画内の決められた箇所に、スタッフが専用道具で穴(直径30cm、深さ70cm)を掘る。
遺骨を収骨容器から取り出し、白布に包んでから埋葬する。
埋葬後は遺骨が土に還るため、分骨や改葬は行えないので注意が必要。
樹木と管理
日本生態系協会は自然と伝統が共存した持続可能なまちづくりをおこなってきた団体で、自然や生きものの専門知識は随一。運営墓地の申込費用により失われた地域の自然を再生するという試みはユニークで、またこうした団体であるからこその説得力がある。
契約後はすべての埋蔵指定者の埋葬後から30年までは契約区画の管理(下草刈り、苗木剪定、苑路整備等)がなされるが、以降は人の手を入れる管理は行われない。また、2067年以降は墓苑全体をひとつの自然保全地とし、人の手を極力入れない墓地管理に移行すると明言しているので、普通の墓地の延長線で考えることは難しい。
墓参・使用権
通常開苑しているのは平日(不定休あり)と土日祝のみ。長期的な管理方針を考えると契約区画そのものへの恒久的な墓参を前提に仕組みが設計されていない。その代わり、墓地全体をひとつの墓とみたてて、参拝する利用が考えられている
区画は再販されないため、埋葬後に遺骨が移されることもなく、自分の契約区画がそのまま残り続けて欲しいという方にお薦めしたい。
使用権
使用権に期限は設けられていない。埋葬後30年は、下草管理や苗木管理などを行うとしている。
供養
なし
自己手配であれば、法要やセレモニーなども現地で可能。
その他
森の墓苑はアクセスも良いとはいえず、費用も少々高めだが、森づくりの理想が詰まった樹木葬だ。自然に親しんだ方のみならず、生前の財産の一部が森づくりに活かされることに意義を見出す「トラスト運動」として理解できる方におすすめしたい。
森の墓苑の口コミレビュー