「長い時間を共に過ごした犬や猫と同じお墓に入りたい。」
犬、猫、人間と種の違いを超えて共に豊かな暮らしを送ってきた経験のある人たち伴侶として人と遜色なく尊厳のある送り方をしたいという方々は年々増えてきています。
ペットと長い時間を共にしてきたご家族にとっては切実な悩みです。
こうした要望に応じて、ペットと人が共に利用できるお墓は年々増えてきています。
実は、宗教者の間でも見解は様々
一方で、犬猫の動物と人が同じお墓を使うことについては宗教者の間でも見解が分かれているようです。
2019年7月8日放送のNHK「おはよう日本」では、浄土宗でのペット供養への認識を取材したのち「浄土宗では今後、ペットを同じ墓に入れたいという問い合わせがあった場合、仏の教えに反することはない、と答える方針です」と紹介しましたが、後日、浄土宗から「(NHKで紹介された件について)ペットの遺骨を人間と同じ墓に埋葬することについて、(浄土宗は)統一した見解は出しておりません。」と訂正が入り、その扱いの微妙さ、難しさが浮き彫りとなった形となりました。
実際の霊園や樹木葬のペットの埋葬受け入れ状況は?
現在、ペットを受け入れる霊園もその微妙さを反映していて、ほとんどの霊園でペット可エリアと人用エリアが分かれており、どこでも可という霊園は稀な状況です。
樹木葬も同じ状況で、ここ10年くらいで普及した樹木葬もペット可エリアを設けて対応している霊園がほとんどのようです。
(一部、自然を利用した樹木葬墓地(里山型・樹林型)ではペットを完全に人と同じ区画で受け入れている樹木葬もあります。)
多様な人とニーズがありますので、致し方のない状況ではありますが、ペットを尊重したい、されたいという思いのご家族にとっては釈然としない点もあるのではないでしょうか?
樹木葬入門事務局ではペットと一緒に入れるお墓を調査してみました。
大切なペットとのために納得のいくまでよくご検討ください。
首都圏で、ペットと一緒に埋葬できる主な樹木葬
奥多摩霊園 家族永代供養(東京都・奥多摩町)
「3本の桜に総区画数90区画のペットと共に眠れる墓所です。」
引用:奥多摩霊園のホームページ
真光寺 樹木葬(千葉県・袖ケ浦市)
「人だけでなく犬や猫のペットも家族として一緒に埋葬することができます。人も動物も等しい命、という仏教の考え方を体現しています。墓苑を歩くと、人とペットの名前が一緒に彫られている墓碑をあちこちで目にすることができます。」
引用:真光寺のホームページ
見晴らしの丘 樹木葬(埼玉県・鳩山町)
「ペットと一緒に眠れる区画もございます。「見晴らしの丘」に2つの新しい区画が完成いたしました。」
引用:見晴らしの丘のホームページ