近年では樹木葬と言われる形態の葬儀が注目を集めています。
これは、死者を自然に還すという考え方をモットーにしたもので、樹木や草花をシンボルとしその周りに遺骨を埋葬するというものです。
また樹木葬は墓石を必要としないため一般的なお墓より費用を安くすることができ、さらに跡継ぎも要らないので現代社会のニーズとマッチしており運営するところが増えています。
そこで、樹木葬の葬儀の運営を行ってもらおうと考えてもどこに相談すればいいのか分からないという方も少なくありません。
一体、どこに相談するといいのでしょう。
まずは家族や親族に相談しよう!
樹木葬を行う前に、まず家族や親族に相談をしましょう。
特にお子様がいる場合やご結婚されている場合は、お互いによく話し合う必要があります。
もしかすると、ご家族や親族の方から「樹木葬は抵抗があるから、普通の墓石の葬儀がいい」と言われる可能性もあります。
そうなった場合は、自分の考えをしっかり話すことが大切です。
なかなか葬儀のことは話すタイミングが掴めず難しいかもしれませんが、きちんと面と向かって話しましょう。
一人で勝手に決めてしまうとトラブルになったり揉め事に巻き込まれたりする可能性もありますので注意が必要です。
運営に相談する前にお墓の場所も決めておこう!
そして、家族や親族と話し合って樹木葬を行うことが決まったあとに、お墓のエリアを前もって決めておきましょう。
お墓のエリアは、自分にとっても残された遺族にとってもかなり大切です。
できるだけ、家族や親族がお盆やお彼岸の時期にお墓参りをしやすいところを選ぶといいです。
なので、実家や現在住んでいるところからさほど離れていないエリアを選ぶのが現実的だと言えます。
もし、遠い場所を選んでしまうとお墓参りがしづらくなってしまうので気をつけましょう。
相談してくれるところは色々ある!
樹木葬に関して家族や親族と話し合い、お墓のエリアを決めた後は葬儀の運営を行ってもらうために相談を行います。
また、相談をしてくれるところはいくつかあり代表的なものを挙げると霊園・お寺・お墓相談所の3つがあります。
そして、人によってどこに相談に行ったらいいのか違います。
では、一つひとつ見ていきましょう。
1.霊園
お墓というと暗いイメージや厳かなイメージを持つ人がほとんどです。
しかし霊園は、お墓というより公園のような明るい雰囲気で、景観的にとても綺麗に整備されているところが多いです。
また霊園によっては樹木葬のシンボルとなる樹木が植えられておらず、草や花で覆われたガーデニングのようなお墓もあります。
このように、時代にニーズに合っているということで非常に人気が出てきています。
そして近年では民間会社が運営する民営の霊園だけでなく、地方自治体が運営する公営の霊園も設置されました。
また公営の霊園は主に市町村が母体となっているため、社会情勢に流されず安定していることからとても注目されています。
さらに費用もかなりリーズナブルで、なんと20万円以下で樹木葬が行えるところもあります。
通常の墓石を購入して葬儀を行う場合は200万前後が相場となっているので、およそ10分の1で葬儀ができるため大幅にコストを抑えることができます。
そのため、「明るい雰囲気のところで眠りたい」「公営の墓地でなるべく負担をかけずに樹木葬を行いたい」とお考えの方は霊園に相談しましょう。
しかし公営の霊園に関しては応募が多数ある場合がほとんどで、抽選になることが多いので頭に入れておくといいです。
2.お寺
日本のお寺は色々な宗派に分かれているところが多いです。
真言宗や浄土真宗や臨済宗など種類は18個もあります。
基本的に樹木葬は宗派が不問となっていますが、これは宗派に関わらず受け入れているという意味です。
そしてお寺は、比較的新しく設置された霊園と比べて歴史が長く風格があるものが多いです。
また、常に住職や僧侶が常駐しているため管理が行き届いておりサポートが充実しています。
ですから、「手厚いサポートを受けたい」「歴史のあるお寺で弔ってもらいたい」と考えている方はお寺で相談をしましょう。
3.お墓紹介相談所
霊園やお寺を色々と見ても、どこにしたらいいのか分からないと迷っているなら樹木葬を取り扱っているお墓紹介相談所で相談するといいです。
こちらでは樹木葬に精通した専門のオペレーターがいるので、希望や条件をこちらから提示すればそれにピッタリなお寺や霊園を紹介してくれます。
また、霊園やお寺選びについて悩んでいることについても相談にのってくれるのでとても便利です。
インターネットからでもメールで気軽に相談できるところもあるので、お困りの方は一度チェックしてみるといいでしょう。
よく考えることが大切!
このように樹木葬の葬儀の運営に関してどこ相談すべきなのかを紹介しました。
後になって後悔しないためにもよく考えて決めることが重要です。