2019年「樹木葬」3大ニュース

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1位 市原悦子さんがご逝去後、生前契約していた樹木葬に希望どおり埋葬される

「家政婦は見た!」などのテレビドラマなどで有名な俳優、市原悦子さんが2019年1月にご逝去され、生前の希望どおり樹木葬に埋葬されたことが多く報道がされました。

市原悦子さんは生前にいろいろなお墓をご自身で見て回り、その結果、千葉県にある真光寺の樹木葬を生前にご契約されました。亡くなった後、舞台演出家の夫、塩見哲さんの隣の区画に埋葬されました。

海洋散骨は俳優の石原裕次郎さんが、思い入れのある湘南の海に散骨を希望された後に、法的な問題は大丈夫かと話題になった後、広がりをみせましたが、樹木葬もメディアでの報道の頻度と相まって、今後関心を持つ方のさらなる増加が予想されます。

参考「市原悦子さんで注目の「樹木葬」 墓石にはない魅力とは?」AERA dot. より
https://dot.asahi.com/aera/2019032200019.html


市原悦子さんが選ばれた真光寺(千葉)の樹木葬
(写真は真光寺のホームページより)

2位 検討しているお墓の種類として、樹木葬の比率が37.3%を超えて、1位になる

1999年に岩手県の一関のお寺で初めて行われた樹木葬から、20年弱が経った調査(2018年 第10回お墓の消費者全国実態調査 霊園・墓地・墓石選びの最新動向)によると、購入を検討しているお墓の種類で、樹木葬が37.3%と、一般墓の34.1%を上回り、1位となったことが、大きな話題として報道されました。

樹木葬の持つ自然回帰なイメージと、2012年に都立小平霊園で都営霊園初の樹木葬が導入されたことなどの関心の高まりなどを背景に、樹木葬を導入する霊園が増えていましたが、実際に検討している人が増加していることが数字として報告されるようになりました。

参考
【第10回】お墓の消費者全国実態調査(2018年)霊園・墓地・墓石選びの最新動向 株式会社鎌倉新書
https://www.e-ohaka.com/guide/research/survey_2018/

3位 日本初、樹木葬専用の公営霊園計画が発表される

2006年に、横浜市戸塚区にある「横浜市営墓地メモリアルグリーン」に、公営霊園初の樹木葬区画が造られ、続いて、2012年には都営霊園として初めて都立小平霊園に樹木葬霊園の区画が開設されました。どちらも既存の公営霊園内に、樹木葬の区画を設置したものでしたが、2019年1月、埼玉県越生町が新設の公営霊園としては初の、まるごと樹木葬という樹木葬墓苑の開設計画を発表し話題になりました。

越生町民が対象の樹木葬ですが、町に一万円以上のふるさと納税をして「越生町ふるさと住民票」を取得した人も利用できるという仕組みも、これからの樹木葬が地方へ一層の広がりを予感させる試みと報道されました。

参考
「越生町が樹木葬墓苑、開設へ 公営で県内初のツツジを墓標に」東京新聞より
https://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/201901/CK2019012902000161.html

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