樹木葬の葬儀の形態はあるのか?

樹木葬の葬儀の形態はあるのか?

今までは、死んだら墓石に納骨するという方法が用いられていました。
しかし、最近では納骨の方法が色々でてきておりその中でも樹木葬という方法で死者を弔うものが人気となっています。
これは、あらかじめ整備された樹木や草花の下に骨を埋葬する方法です。
こうすることにより、自然に回帰することができるということで注目度が大きく高まっています。
そして、この樹木葬の葬儀の形態は主に3つに分けることができます。

樹木葬の葬儀の形態の3つとは?

① 里山型樹木葬型
まず、里山型樹木葬は都心部から人里離れた郊外にある森林に埋葬する方法です。
これを行うにはかなり広い土地が必要ですが、自然に一番近い形で埋葬することができるのでかなり人気となっています。
また、ところによっては亡くなった人を埋葬した後に木や花を植えたりしており環境保全に役立つ取り組みを実施しています。
しかし、木が生い茂っている森林に埋葬するためお墓の場所が分かりにくいことが多くそれに伴い清掃がとても大変なケースがあります。
そして、日本で初めて行われた樹木葬はこの里山型です。
これは1999年の11月に岩手県の一関市にある民間霊園が保有している里山を開拓して樹木葬が行われました。
このことがきっかけとなり2000年代に入ると樹木葬という弔い方が浸透していったのです。

② 公園型樹木葬型
これは、お寺や霊園の敷地内に樹木葬を行うエリアを設けその中にシンボルとなる樹木を植樹します。
そして、その樹木の周りに1人または複数人で遺骨を埋葬する方法です。
また広大な土地を必要とせず狭い土地でも樹木葬が行えるので、広いスペースがなかなか確保しにくい都心部で多く実施されています。
そして、シンボルとなる樹木で人気なのが桜です。
日本人はとりわけ桜を好む人が多く、愛着を持っている人も少なくありません。
また桜は花が咲いてから早くて2週間から遅くて3週間程度という短い期間で散ってしまいますが、その咲いている時の儚くも綺麗な桜は人々を魅了してやまないです。

③ ガーデニング型
これは、花や草を利用して庭園を造ってその中に埋葬するものです。
また、花はスミレやアジサイやチューリップといった色彩豊かなものが多く、草は芝生など背丈があまり高くないものを使用することがほとんどです。
そして里山型や公園型のものより、かなり丁寧に手入れがされているところが多く清潔感や美しさがあふれるタイプの樹木葬となっており、主に女性から支持されています。
このように、樹木葬と一言に言っても3つの種類に分けられることが分かります。
もし樹木葬に興味があるのなら、きちんと形態の違いをおさえておいた方がいいです。

樹木葬を行うと費用はどれくらい?

これらの3つの種類の樹木葬を行うと費用は一体どれくらいかかるのでしょう。
もちろんプランや霊園などによって異なりますが、墓石を建てるよりお金をかなり安く抑えることが可能です。
例えば公園型樹木葬型やガーデニング型は20万円から70万円程度が相場となっており、

里山型樹木葬型も20万円から60万円くらいの価格設定がほとんどとなっています。
そして、通常のお墓を購入して埋葬するタイプのものだと、墓石代や永代使用料や管理費など全て込みで150万円から200万円くらいかかると言われています。
このことを考えると、樹木葬はかかる費用がおよそ3分の1以下になるのでかなり割安と言えます。

樹木葬のメリットとは?

また、樹木葬を行う上で気になるのがどのようなメリットがあるかというものです。
主に、それは3つあります。

1.跡継ぎを必要としない!
普通、墓石は先祖代々継承することを前提としています。
しかし、樹木葬は個人のお墓となっているので継承する必要はありません。
霊園や寺院が管理や供養を行ってくれるところがほとんどとなっています。
ですから、継承者や管理に関して少し不安があるという人には樹木葬はうってつけだと言えます。

2.生きているうちに予約ができる
本人がまだ生きているうちに樹木葬を予約することが可能なところが多いです。
こうすることで生前に諸費用を払うことができるため死後の費用がかからず、残された遺族の負担が大きく減らすことができます。

3.自分が飼っているペットと一緒のお墓に入れるところもある
近年では、愛する犬や猫といったペットと一緒に埋葬してくれるところもいくつかでてきました。
「自分が飼っているペットは家族同然」と考える方も少なくなく、利用者も少しずつ増えています。
主に、人間とペットを同じ区画に入れるケースと同じ敷地内にペット専用の樹木葬が設置されているケースの2つがあります。

樹木葬を行うなら事前に理解しておこう!

樹木葬のことをきちんと理解しておかないと思わぬトラブルに巻き込まれたり、ミスマッチを引き起こすことにもなりかねません。
樹木葬を行うことをお考えの方は形態はもちろんのことメリットや費用のことなどをよく理解しておくことが大切です。

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