近年、新しい埋葬方法として注目されている「樹木葬」

なぜ樹木葬が選ばれる?樹木葬を選択する人の理由とは?

    

樹木葬を選ぶ理由とは樹木葬を選ぶ理由は人によって様々です。
上位を占めるのは「自然に還りたい」「自然に包まれて眠りたい」「継承者が居ない」「入るお墓が無い」などです。
日本での伝統的なお墓の継承は長男がお墓を引き継ぎ、次男以下は分家として新たにお墓を建てるというものでした。
この日本古来の考え方では女子の場合は他家へ嫁ぐので継承候補に入らないか、入ったとしても継承順位は低いものでした。
女系家族や子供が女子のみという旧家では婿養子をとって継承者としていました。
ところが、少子高齢化により先祖代々のお墓を守る人が絶えてしまい無縁墓や廃墓が増えて社会問題になっています。

少子高齢化による問題

継承者や墓守の居ない人の多くは永代供養を選びます。
この時に先祖代々の遺骨も引き取って一緒に永代供養をする人が増えています。
どうぜ合葬・合祀されるのであれば近代的に整備された施設よりも自然豊かな里山型の樹木墓地あるいは樹林墓地で土に還って郷土の糧となりたいと考える人が増えています。
長男が墓を継承し、次男以下は分家として新しい墓を建て、長女以下は嫁ぎ先の墓を守る・・・というこれまでの日本古来の継承パターンが少子高齢化で崩壊しています。
仮に長男が問題なく実家の墓を継承したとしても次男以下が家庭を持たなかったり、長女は男性以上に有能な企業戦士になって独身を貫いて働き日本の将来を担いました。
しかし入るお墓はありませんでした・・・的な構図が増え続ける中で永代供養型の樹木葬への関心は右肩上がりに高まっています。
また、長男にしても継承者が減り続ける日本の未来予想図を見る限り、無縁墓、廃墓の憂き目を見る日が来るかもしれません。
人間は生まれてきた以上必ず死にます。
樹木葬などの永代供養型の埋葬に関心が集まるもう1つの社会現象が高齢化による家墓の無縁化や廃墓率の急上昇です。
日本の平均寿命はついに80歳を越えました。
長寿社会でおめでたい反面(非常に残念なことですが)長生きをすればするほど自分の死後に自分のことを知っている人がこの世に存命する年数が短くなります。
同世代はことごとく先に逝き、下手に100歳以上まで生きてしまうと「子供の方が先に逝ってしまう」などというとんでもない事態まで起こります。
子供が独身を貫いた場合、2代まとめて「墓難民」になる可能性だって出てきます。
第3世代である孫が存在する場合でも事態はそれほど好転しません。
孫は核家族化が進んだ影響で3世代同居を経験していない世代です。
お墓を建てて先祖を供養するというマインドに欠けている事もしばしばです。
高齢化で跡継ぎが居ない為に永代供養、合葬、合祀を余儀なくされる人。
あるいは跡を継ぐものが存在したとしても敢えて樹木葬や合葬などの永代供養や散骨、宇宙葬などの自然に還る形の葬られ方を選ぶ方も増えています。

樹木葬を選ぶ理由

高齢化が深刻になっている現代社会では自分が亡くなった後の葬られ方を真剣に考える人が増えています。
もう「跡継ぎ上等!何も心配せずに心置きなく畳で死ねる」時代ではないのです。
黙っていても先祖代々の従来型のお墓に入れる時代ではないからこそ、自分の行く末を真剣に考えます。
そして出した答えが「自然に抱かれて眠りたい」であれば樹木葬のコンセプトは大いに共感できます。
樹木葬では土に還りやすいように素焼きなどの土に近い骨壷、和紙、麻の布などに納骨してシンボルツリーの根元に埋葬します。
樹木葬は自然を愛する人、血縁関係や家族構成に捉われない人に選ばれています。
こよなく愛したペットと一緒に眠りたいという方も樹木葬を選んでいます。
従来型のお墓でペットと一緒に埋葬できるところは非常に限られています。
樹木葬は「里山保全や自然再生のために故国の糧となり土となる」のがコンセプトの1つですので最愛のペットと共に埋葬され土に還ることができます。
少子高齢化に伴い、最後まで連れ添うのがペットというひとが増えています。
また、ペットを子供同然に(時にはそれ以上に)愛している人も沢山います。
かけがえのない家族だったペットと一緒に眠りたいというお気持ちはよくわかります。
墓じまいに際して「一族のお骨と共に代々その家の家族と共に生きてきたペットたちも一緒に同じ場所で山の糧となる」と言う考えはとても感慨深いです。
樹木葬を選ぶ方の中には「自分の意思でお墓を決めたい」という方もいらっしゃいます。
自分の意志が尊重されること無くこれまで確執のあった家族と同じお墓に入ることに抵抗のある方が樹木葬により永代供養を望まれるケースがございます。
また、強い意志のもとに「環境保全に身をもって貢献したい」という崇高なお考えを持って、敢えて先祖代々のお墓に入らずに樹木葬を選ばれる方もいらっしゃいます。
以上、樹木葬を選ばれる方の理由は様々です。
しかし、樹木葬を選択する際に大切にしていただきたいのは「ご自身の意思」です。
樹木葬には本当の意味で土に還る「里山型」と、従来型の埋葬法の石塔に代わって樹木が墓標になった「公園型」があります。
樹木葬を生前契約するのであればホームページを検索したり、現地を訪れて実際にご自分の目で確かめたりご住職の話を聞いたりして本当に納得できる樹木葬を選んでいただきたいと願います。